ガルバリウムの色の名は
金銀銅と華やかな話題が続いていますが色の話を少し…。
すっかり外壁材としてお馴染みになったガルバリウム鋼板(JISでは「溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板」となっているようです。)、そのサンプル帳の色の名前が面白い。
各社とも艶の具合や微妙な色合いをその名前に込めているのだろう。
主流はカタカナ表記の名前、たとえばグレー系に限定しても、ダークグレー、アイリッシュグレー、ストーングレー、ウォームグレー、ロイヤルグレー、シルバーブラック、チャコールグレー…。
名前を聞いただけで色のイメージを思い浮かべるのは中々難しい。 他の色の系列も同様のようだ。
その中でごく少数、同じシリーズの中にポツンと和名で頑張っている色が混じっていることがあり、何ともいじらしく思えてならない。
銀黒、しろがねいろ、あずきいろ、緑青、ウグイス、カワラ…。
命名会議で生き残ったからにはそれなりの理由があったに違いない。
「銀黒は銀黒で、銀鼠(ぎんねず)や錫(すず)色でもなく、消炭(けしずみ)色でも鈍(にび)色とも違い、
ましてやシルバーブラックでは絶対にありません!!」
なんて主張する人がいたりしたのだろうか。
皆様も機会がありましたら、ぜひそんな妄想とともにサンプル帳をご覧ください。
本当はまだまだ話し足りないのですが、今回は金を狙って沈黙することとにいたしましょう。
設計室 田中がお送りしました。