マドのおはなし
ようやく札幌も暖かくなってきました。
日差しも段々気持ちよくなってきましたね。
今日は日差しをコントロールする窓の話。
窓は景色を切り取る・・・という言い方もあるように、大きな窓を意図的に計画する事がおおいですが、
こんなに大きくとるととても気持ちが良いですよね。
ただ闇雲に大きくできるわけではなく、性能も同時に考えなければなりません。
一般にペアガラス、トリプルガラス、4重(クワトロ)ガラスなど、ガラスの枚数が多いほど当然断熱性能も価格も高くなります。
但し、どの場所にどのような性能の窓をどのくらいの大きさで計画するかでコストパフォーマンスも異なってきます。(良い物を使うに越したことはないのですが)
基本として、もし仮に全窓ペアガラス→トリプルガラスにグレードアップした場合、建物の燃費は少し上がりますが、価格は結構上がりコスパはあまり良いとは言えません。
それよりも、ダウンドラフトを防いだり、結露対策として使用することを優先して計画すべきかと思います。
またガラスの枚数が増えると日差しの力も僅かに弱まります。これは冬場でいうと多少デメリットでもありますが、夏場ですと暑さを防ぐ方向にも働いてくれます。
これらを踏まえ、我々は快適に過ごせる環境と燃費、目的、設置にかかる費用をバランス良く考え、計画をしております。
ちなみに先ほどの写真は以前モデルとしていたKita35。
壁の厚さでいうと350㎜という超高断熱、それに合わせて窓はほとんどを木製4重ガラスとしています。
ちょうど写真に写っている大開口部のみは、日差しを敢えて取り込むようにペアガラスを採用しています。
建物仕様や目的、予算によって選択方法は様々です。これから新築お考えの方はぜひご相談くださいませ。
青山でした。