手水(ちょうず)にて
設計室の田中(ヒゲ)です。
同じ仕事に長いこと携わっていると段々と業界用語と一般の言葉との
区別がつかなくなり認識がずれてくるらしい。
たとえば「造作洗面のスイセンはどうしましょう?」
そうお話しして、スイセンが水洗でも推薦でも花の水仙ではなく、
水栓のことだとピンとくる方はどのくらいなのだろう。
水栓という字を見ても分かってもらえるだろうかと打合せの最初はその言葉を使わずにいた。
水栓を別の言葉でいうと蛇口、カランというところか。
でも、お湯しか出ない蛇口は湯栓だしお湯と水が混ざって出てくるのは混合栓と
なんだかややこしい。
とはいえ今では水栓という言葉の方が一般的で蛇口やましてやカランなんて言わなくなっている
のかもしれない。
そんなことを先日立ち寄った小樽の住吉神社の手水舎で龍の口からこぼれ落ちる水を見ながら思いました。
本当は、水道の水も元々は龍の口から出ていて小分けされたから蛇の口で…とか、
西洋ではライオンの口から…とか、龍神様って暴れ川の…とか、
カランって形が鶴の首に似ていたから…とか、このまま消火栓シリーズへと話を膨らましたいところだが、
ぐっと我慢をして別の機会にさせてもらい、
しばらく留めてしまったブログリレーのバトンを次に渡すといたしましょう。
遅くなってごめんなさい、皆さん、小原さん。