【結果発表】第3回SANGO学生プロジェクト設計コンペ
第3回SANGO学生プロジェクトコンペディション「北海道と小屋」。
私たちが目指すのは家づくりの先にある暮らしづくり。
建築の原点ともいえる「小屋」の計画を通して「北海道らしさ」とは何かを考える、
既存の形式に固執しない小屋を募集しました。
たくさんのご応募をいただきありがとうございました。
審査員による厳正な審査の結果
入賞作品が決定しましたので、審査員コメントと合わせて発表いたします。
■最優秀賞:賞金10万円
菊池 悠さん(工学院大学大学院)・山根 茂樹さん(明治大学大学院)
■コンセプト賞:賞金1万円
岸本 ほのかさん(武庫川女子大学)
■佳作:賞金1万円
岸川 亮介さん(近畿大学)
篠田 尚輝さん(名古屋造形大学)
真鍋 孝輔さん(北海学園大学)
永谷 崚さん(近畿大学)
長井 彩夏(長岡造形大学)
上田 耀汰朗さん(広島工業大学)・藤本 悠希さん(広島工業大学)・新谷 遥斗さん(近畿大学)
(※順不同)
審査の結果、入賞数に変動があり、最優秀賞1点、コンセプト賞1点、佳作6点の入賞となりました。
■最優秀賞:菊池 悠さん(工学院大学大学院)・山根 茂樹さん(明治大学大学院)
【ケトゥンヌ サウナ~アイヌ文化を継承するサウナ~】
アイヌ文化の魅力を取り入れたサウナ小屋の提案。
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・審査員コメント
まず、「北海道らしさ」とはなにかという問いに、真正面から取り組んでいただいたことに敬意を表したい。その解が「アイヌ文化」や、その建築的手法であるとしたことには、やや短絡的ではないかという声も上がったが、三脚構造(ケトゥンニ)による小屋の構成手法は明快で可能性を感じることができ、湖畔のサウナ小屋という設定の絞り込みのうまさや考えを無駄なくまとめた明快なプレゼンにも好感が持てた。他の応募作とは一線を画す秀作であった。
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■コンセプト賞:岸本 ほのかさん(武庫川女子大学)
【宇宙庵-宇宙船の建築文化-】
釧路湿原に風景を眺める展望台としての小屋を設計する提案。
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・審査員コメント
建築家故毛綱毅曠氏の宇宙建築理論をリスペクトする形で「小屋」の計画に持ち込んだコンセプトを評価。実際のスケール感やオリジナル性に欠くところは否めないが、毛綱氏は北海道出身の建築家であり道東を中心に特徴ある建物を手掛けていることから、その考えを継承することが新しい「北海道らしさ」につながっていくのではという前向きな解釈のもと受賞のはこびとなった。ぜひ、次回は氏の得意としていた曼荼羅的世界観の表現手法にも挑戦してほしい。
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■佳作
最後になりましたが、当社の考えに共感いただき、
企画に後援をいただきました「北海道」の関係各位の皆様に心から御礼申し上げます。
学生プロジェクトスタッフ一同