【函館市】一色クリニック／医療施設

敷地は函館市郊外にあるニュータウンの一角。
函館山の花火が見下ろせる広々としたロケーションに新規開業の、内科と肛門外科のクリニックです。
構造材に北海道産の「カラマツ」を用いたほぼ平屋の木造建築。
手の触れない天井の構造材を現すなど、木の表情を活かしつつ清潔感を持たせ、患者さんがリラックスして受診できる空間としています。
動線や間取りでは近年のコロナ禍で耳にする発熱外来と一般外来を入口から分ける事をはじめ、患者ゾーンと医師・職員ゾーン及び動線をほぼ分離する事ができ、診察動線もドクターと打合せを重ねた理想の診察や検査の動き目指した形です。
外装材には、函館近郊でも産出される通称「道南杉」羽目板を採用。
デザイン性と耐久・維持管理性のバランスが良く、多用する素材ですが、産地の函館で使える事により意義を感じます。
塗装をしない天然系の防腐処理仕上とし、経年変化を楽しみつつ塗装等維持費低減につながる仕様としました。
スレート板等の素材系の仕上げ材とも組み合わせる事で、経年変化を風合いと感じさせるデザインとなる事を目指しました。